北鎌倉 松岡山東慶寺 『薫風の誘い』 東慶寺住職 東慶寺は今から約720年前、弘安8年(1285)に北条時宗夫人の覚山志道尼が開創いたしました。 封建時代、女性の側から離婚できなかった時代に、当寺に駆け込めば離縁できる女人救済の寺として明治に至るまで600年の永きにわたり、縁切りの寺法を引き継いできました。 明治4年(1871)には縁切りの寺法は廃止となり、尼寺の歴史も明治35年(1902)に幕を閉じました。 明治38年(1905)に釈宗演禅師が入寺、中興開山となり、新たに禅寺としての歩みを始めました。 師の高徳ゆえ、門下には居士、哲学者、政財界人多く、鈴木大拙もその一人でありました。 のちに裏山に「松ヶ岡文庫」を設立、世界的禅文化の発展の拠点ともなりました。 現在では、かつての尼寺の風情を残す境地に、四季折々の花々が参拝客をお迎えしています。 皆様がこのお寺に来て、心の安らぎを感じられるよう願っております。 東慶寺住職
■ 染司よしおか展 「菖蒲と杜若の色」
・日時: 6月1日(土)〜6日(木) 9時〜17時(最終日は15時まで) ・場所: 白蓮舎 ・入場: 無料(入山料200円を山門にてお支払いください) 江戸時代から続く京都の「染司よしおか」、5代目ご当主の吉岡幸雄さんは、染織の研究家として日本を代表する存在です。その活躍は染の世界にとどまらず、 数々の著作の執筆やテレビ出演からアートディレクションまで多岐にわたります。 平成22年、日本古来の染色法による古代色の復元など、数々の貢献が認められ菊池寛賞受賞、また平成24年には、放送文化の向上に功績があった人物に贈られる、NHK放送文化賞を受賞されました。今回の展覧会では 「染司よしおか」の新作を含め発表展示いたします。中でも注目は「染司よしおか」の次世代を担う、吉岡更紗さんの「さらさの更紗」を使った新製品の登場です。 【関連行事】 下記のご参加にはすべて事前申し込みが必要です。 ・吉岡幸雄 講演会「紫」 6月1日(土) 13時半〜15時 ・吉岡更紗の「染ワークショップ」 1)写経用紙を染める会 ≪満席となりました≫ 6月1日(土) 10時半〜12時 15名限定 参加費 3,000円(別途用紙2枚 1,000円) ※手作りの写経用紙をご持参で、8日、9日の東慶寺写経会へご参加いただけます(参加費2,000円、要予約)。 2)ポストカードを染める会 6月2日(日) 10時半〜12時 15名限定 参加費 3,000円(材料費を含む) ■ラウンドテーブルシンポジウム 「千年の手仕事を次世代へ」 日時:6月9日(日) 13時半〜16時 場所:東慶寺「書院」 スピーカー:吉岡幸雄、吉岡更紗、鈴木源吾、鈴木光典、井谷伸次(順不同敬称略) コーディネーター:稲生一平 ■記念パーティ 講師懇談会 シンポジウム閉会後、参加者の皆さまと講師の方々で記念パーティを行います。パーティには奥出雲の木次酒造で、この展覧会のために特別に搾った 格別の日本酒が花を添えます。 参加費 2,000円
■東慶寺 二人の和紙展 「井谷伸次と鈴木光典の仕事」
・日時: 6月7日(金)〜13日(木) 9時〜17時(最終日は15時まで) ・場所: 白蓮舎 ・ 入場: 無料(入山料200円を山門にてお支払いください) 奥出雲の斐伊川和紙7代目の紙漉職人伊谷伸次さんと、江戸経師2代目の鈴木光典さんが、和紙の作り手と使い手という立場から和紙の可能性を発信する展覧会です。 和紙は千年を超えて受け継がれている日本が世界に誇る文化です。写経もさることながら、経師も原点は、お経を書写する人のことでした。このように、お寺は、和紙の発展と普及に重要な役割を果たしてきたのです。 伊谷伸次さんの手漉き和紙、東慶寺紙(とうけいじがみ)を使用した、便せん、封筒から和紙のバッグなどを発表展示します。 注目は鈴木光典さんの変化する屏風「自在」です。 【関連行事】 下記のご参加にはすべて事前申し込みが必要です。 ・東慶寺境内 和紙ツアー 6月 7日(金)、10日(月)、11日(火)、12日(水)各回とも13時半〜16時 参加費 2,000円(薄茶とお菓子付き) ・東慶寺 写経会 6月8日(土)、9日(日)各回とも8時〜10時、20名限定 参加費:紺紙金泥または黄紙 5,000円、東慶寺紙 2,000円 ※参加費には用紙1枚を含みます。 ・ギャラリートーク「和紙ってなに、経師ってなに」 6月8日(土) 13時半〜15時半 ・折形ワークショップ 6月8日(土) 1回目:10時半〜12時 2回目:14時〜15時半 ≪ともに残席僅かです≫ 参加費 3,000円(材料費を含む) 各回10名限定
お申し込み、お問い合わせは東慶寺まで
TEL: 0467-22-1663 / FAX: 0467-22-7815 E-mail: info@tokeiji.com すべての関連行事に、事前申し込みが必要です。 お申し込みの際は、お名前とご連絡先を明示してください。 |
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